症状別施術例
今回は少し変わった症例です。
飼い犬と遊んでいたら急に左の手首を咬まれてしまい、血だらけのまますぐに病院にいきました。
消毒・止血をし、その時は帰宅しましたが、そこから患部の激痛・手首の屈伸ができず、3・4・5指が痺れて動かせない状態になっていました。
そこから2週間病院で痛み止めの注射をしてもらい、なんとか痛みが少なくなったもののまだ屈伸障害としびれは残ったままです。
まだ治療を続けようと思っていたO様に主治医から「これは後遺症だから一生うまく付き合ってください。」とさじを投げられてしまったのです。
もちろん諦められないO様は病院で治療するのをやめてどうしようかと悩んでいるときに、2年前五十肩の治療で通っていた当院を思い出して相談してみようと来院されました。
当院に来院され初診で診させて頂いた時に、痺れと運動障害の度合いがひどかったので
「治療はしてみますが、もしかしたら一生後遺症と付き合っていかなければならない可能性があります。それでも治療させてもらっていいですか?」
と了承を得るため問いました。
患者様は、
「頑張って通うのでよろしくお願いします。」
了承を得てからのスタートになりました。
極浅い置鍼とお灸で私の予想を上回る速さで回復し、15診終了時点でゴルフクラブを握り練習で100球打てるぐらいになっていました。
その時はまだ強く握ると指が引っぱられるような感覚と、患部を擦ると感覚不良のような痺れが残っていました。
そこから治療を重ね、28診終了時点で運動障害は治癒し、痺れはかすかに感じる事がある程度になり、ゴルフやボーリングに行ったりと、元の生活と変わらないぐらいまで回復し喜んでおられます。
私も今回の症例は完全に治すのは難しいと思っていたので、患者様からゴルフにいったお話や嬉しそうに手を動かしている姿を見て胸を撫で下ろしたと同時に患者様と同様に嬉しく思いました。