症状別施術例
【主訴及び状況】
・4年前スーパーで貧血のようにフラフラし倒れたのが発端。
・いつも頭がふわっとしたすっきりしない感覚があり、1日数回頭を後ろに引っぱられるような感じや貧血の時のように意識が遠のく感じがある。
・常に恐怖感に襲われ家の外に出るのが怖く、病院の待合などで1人でいるとだんだん視界が狭くなりじっとしていられなくなる。
・薬の服用なしでは電車に乗れず、たとえ服用していても急行や特急には乗れない。外が見えている電車には乗れるが地下鉄は無理。
・頻繁に腹痛と下痢がある。夜中に多く、寝ているときに急に痛くなり目が覚める。
・耳鳴り:せみの大群がいてる感じ、パイプオルガンの音、キーンという金属音
・知的障害を持ったお子さん(斜視・会話がスムーズにできない・計算ができないなど)がいるので常に悩み事を抱えている状態。
・ケーキなどの甘いものが大好き。普段の食事でも湿熱邪が溜まりやすいもの(肉類・小麦粉系・ニンニクやニラ)が好き。
・性格は自分の思い通りにいかないと気がすまないタイプ。なんでも1人でしようとしてしまう。ものすごい心配性(特に子どもさんに対して)
【治療】
胃の症状もあり、心肝の症状もあり、腎虚の症状もあるといった程度のきつい患者さんです。
しかし、詳しく問診することと体表観察をきっちりすることでどの部分が本元であるかをきっちり見極めることでできるだけ早期の治癒が見込めます。
初めの7診目までは肝気鬱結をとっていくことを最も重要視し、肝気の鬱滞を表しているツボの反応を診ながら邪気を取っていきました。
週2回の治療だったのでここまで約1ヶ月ですが頭を引っぱられる感じ・夜中の腹痛・耳鳴りはほとんど気にならなくなりました。
家の外に出るのは以前よりは楽になったもののもし外出先でパニック発作が起きたらどうしようという不安が残りなかなか薬を手放せないという状態。
この頃から知的障害を持った娘さん(小4)も同時に治療するようになり、お子さんがみるみる回復するのを見てお母さんのほうもどんどん不安感が無くなり薬なしでも外出できるようになって来ました。
3ヶ月経った頃から徐々に治療間隔をあけていき、今では体調維持のために来院される程度まで回復されました。
もちろん急行や地下鉄に乗っても発作は起きませんし、スポーツをしてもフラフラしたりもありません。